真夏に連チャンで鍋とか変だろうよ

「そう。頼むから今後コラーゲン摂取は、こういうアイテムにしてよ」晩御飯の支度中に、旦那から一枚の紙を渡された。

化粧品広告?「高いじゃん。こっちで良いやー」興味が無く突き返す。ケラケラと笑う私とは対象的に、眉間にシワが寄る夫。えっ何、怒ってるわけ?

「よし、OK。俺がプレゼントする。だから…お願い、もうコレは止めよう!」そう叫んで目の前にある、煮えた土鍋を指す。

「真夏に連チャンで鍋とか、お前馬鹿にも程がある!」「体に良いんだもん。ほら、コラーゲンボール」

「必要なら今後はこっちを使えよ。んで、飯は普通に!夏っぽい物が食べたいです!」うっわ、涙目…それ程に嫌だったか。

「ごめん。綺麗でいた方が貴方が喜ぶと。それなのに逆に苦しめた様子。奥さん失格ね」

「いや、そんな事は無いぞ。お前は良くやってる。こいつで、思う存分綺麗になろう!」